TOPインタビュー株式会社刈田・アンド・カンパニー 進士さま
インタビュー(3/3)「K&Cについて」
CASE

株式会社刈田・アンド・カンパニー 進士さま
インタビュー(3/3)「K&Cについて」

お客様
刈田・アンド・カンパニー
進士敦史 様
サポート企業
univis group
univis
2007年の創業からプライベートエクイティ投資活動において、5本の個別ターゲットファンドを組成・運用し、5社6件の投資を実行、Exit(内、1件についてはIPO)を完了。 2019年1月にはブラインドプール型ファンドであるK&C1号ファンドを組成し、5社へ投資を実行。2024年6月には2本目であるK&C2号ファンドを組成。初回クローズにおいて121億円を調達。
K&Cさま投資先への経理、財務、経営企画支援(資金繰り、予算組み、KPI設計、期末決算業務、損益の可視化、経営指標のモニタリング体制構築。2024年1月から1名、2024年4月よりさらに1名、univisより常駐社員を投資先へ派遣。)
01
K&Cの得意な3つの領域
Q
K&Cについてもお伺いさせてください。K&Cの投資方針として、どのような業種を主領域とされていますか。
K&C進士様
弊社が得意な領域としては3つほどあります。

1つは「ブランドマネジメント」です。

代表の刈田がもともとフランス料理店の運営をやっていたこともあり、ブランディングに強みがあります。

例えば現在の投資先ですと大阪のお節メーカーでは、お節のB2Bブランドとして日本最大級の数量を製造しておりますし、岡山のジーンズの会社では児島ブランドを世界に発信するためのリブランディングを進めています。

2つ目は「ピープルマネジメント」です。

働いている社員の皆様のパフォーマンスを高めることで成長していくビジネスを得意としており、過去にはIT・物流業に投資させていただきました。

3つ目は「ホスピタリティマネジメント」で、お客様へのサービスレベルを高めるようなバリューアップを得意としています。

こちらは現在の投資先ではユニフォームレンタルの会社、B2C向けのペットフードメーカーが該当するかと思います。

ファンドとしては上記のみにスコープを限定しているわけではなく、幅広く投資を検討させていただいております。
univis 森
K&Cさんは2号ファンドを立ち上げたばかりですよね。

投資サイズ的にはどれほどの売上規模を対象としていますか。
K&C進士様
基本的に利益水準で見ますが、1号のときは少し小さくEBITDAでいうと1億から検討しておりました。

2号になってからはサイズアップしたこともあり、EBITDA5億円以上を1つの目線としています。

また、平行して足元では大きなサイズの案件も行っています。

EVでいうと200~400億円、EBITDAで40~60億円。

我々がマジョリティを取りつつ、共同投資家様やレンダー様とご一緒させていただき規模の大きな案件を組成していきます。

今年の6月にはファーストクローズで121億円調達することができ、ここから1年で200~300億を目指そうとしています。

2号ではサイズ感も大きくなりますので、特に投資後にバリューアップ案を実行しきる力が大事だと思っています。
02
流動的な投資チームとバリューアップチーム
Q
他社ファンドと比べたときのK&Cの強みや色はどういったところにあるのでしょうか。
K&C進士様
我々はバリューアップチームと投資チームが一体となって運営しています。

バリューアップメンバーは常駐し、投資チームは社外から、という違いはありますが、投資メンバーは投資をメインとしつつ、バリューアップにも深く関与していく点が特徴であり強みだと考えています。

その逆も然りでバリューアップメンバーが投資チームに異動する等、有機的な人材交流が行われており、各メンバーが投資先をまたいで流動的な動きをしているため、ノウハウの承継も円滑に行われています。
univis 森
このメンバーはこの業種、というような絞り方などをされているのでしょうか。
K&C進士様
そうですね、例えば岡山のジーンズ会社を担当しているバリューアップメンバーはもともとアパレル出自ですし、メンバーのバックグラウンドを一定踏まえてアサインしています。

ただし、必ずしも投資先が知見がある業界というわけではなく、メンバーによって支援先の業種を絞るということはやっていません。

他方でマネジメントスキルは業種を問わない領域横断的なスキルだと考えていますので、投資先の業界に関係なくバリューアップに資するものと考えています。

複数の投資先の兼務、投資先間の異動も行っており、こういった運営をK&Cの経営人材のエコシステムと呼んでいます。
univis 伊藤
進士さんのように投資とバリューアップの両輪を回すのは大変ですよね。
K&C進士様
そうですね、だからこそunivisさんみたいな方とご一緒するのがとても大切です。

恐らくどのファンドさんも一緒だと思うのですが、バリューアップメンバーがすぐに見つからないケースもありますし、投資先の皆様だけではなかなか非連続成長するためのプロジェクトを推進できないケースも多いです。

その点デューデリジェンスからPMIまで一気通貫でしっかり入ってもらえるのはとても心強いですね。
03
「投資の根幹は事業の現場にある。」
Q
進士さま自身がK&Cというファームに入って感じられているK&Cの特徴などはどういったことがありますか
K&C進士様
我々のファームはファンド業界の中でもエッジが効いているファームだと中にいて思いますし、バリューアップチームと投資チームが流動的で、ある種の境界線の不明確さという良さがあると思っています。

投資チームに入るとバリューアップができないファームさんもありますが、うちはそうではないので、両方やりたいという人は合っていると思います。

その分大変さはありますが(笑)。
univis 森
他ファームさんと比べるとキャリアが様々な人が集まってますよね。
K&C進士様
そうですね、投資の根幹は全て事業の現場にあると思っているので、事業をしっかり見ながら、投資もやっていきたい人は合っていると思います。
univis 森
進士さんはどういった理由でK&Cに入られたんですか?
K&C進士様
M&Aのアドバイザーを6年ほどやっていたのですが、その中でPMIを1年程度やったことがきっかけです。

国内外のグループ6社ほどのJGAAP導入対応・予算策定等の経営管理体制の構築を支援させていただいたのですが、いろいろな会社さんに入り込んで業務することが面白いなと思いました。

デューデリジェンスのように短期間で会社を調査してレポートするようなダイナミックな仕事も面白かったのですが、周りの方とコミュニケーションしながら長期的な目線で考えながらプロジェクトを進めていくという点に非常に魅力を感じて、事業に入り込めるようなファンドを中心に探しました。

そこで出会ったのがK&Cで、ファンド業界でのポジショニング、カルチャーや考え方に共感して入社しました。
04
人とのつながりの中で持つ、仕事へのオーナーシップ
Q
K&Cとしてはどういった人にメンバーとして来てほしいですか?
K&C進士様
スキルも大事ですが、オーナーシップがあることが大切だと思っています。

投資ファンドは大小含めた意思決定が日々発生します。

投資前後いずれにおいても、どこまでも自分事として捉えて、何か問題が起きても最後までやりきれるかが重要だと思っていますので、ハードスキルは後からキャッチアップいただければ十分かと思います。

また、私もアドバイザーからK&Cに入ったときに今までのマインドセットを変えなければなりませんでした。

業務遂行においては理屈で正しいことのみが正解とは限りません。

本質的には人と人とのつながりの中で仕事を進めていくことが重要です。

私もそうでしたが、プロフェッショナルと呼ばれるIBD・FASや、コンサルの方々は、ウェットな関係性を築くためにも、さまざまな価値観を吸収する素直さが必要なんだろうと思います。

あとはやる気のある人には是非来ていただきたいですね(笑)
05
共に新たなステージへ
univis 森
本日はありがとうございました。

今回のインタビューで、改めて貴社の強みや今後のビジョンといったものの理解を深めることができました。

私たちも引き続き全面的にサポートさせていただきながら、共に新たなステージを目指して頑張っていければと思っています。

これからもどうぞよろしくお願いいたします!

CONTACT

お問い合わせ

ご協業のご相談、採用、取材に関するお問い合わせなど、お気軽にご連絡ください。