【イクジット】かんたん解説
ファンドが株式を売却するなどして「投資を回収する」ことです。
もう少しだけ詳しく知りたいあなたへ
ファンドはイクジット(EXIT)によりリミテッドパートナー(LP)に利益を還元する必要があります。具体的な方法として、①IPO(株式公開)、②M&Aなどにより他事業会社への売却(トレードセール)、③他のPEファンドへの売却(こちらもPEファンドとしての「トレードセール」)、④投資先経営者の買戻し、⑤セカンダリーマーケット仲介会社への売却、⑥新たな負債性資金(借入金、社債、転換社債など)による配当や自社株買い(リキャップ、レバレッジド・リキャピタライゼーション)など多様な方法があります。投資開始時点でPEファンドの利益と、対象企業の経営に与えるインセンティブを検討し、イクジット戦略(出口戦略)が定められている場合もありますが、実際のイクジット前に再度イクジット戦略を検討し最も利益を上げる方法が採用されます。
イクジットにおいてはバイアウトを行うプライベートエクイティファンドと少数株主となることも多いベンチャーキャピタルではその傾向に違いがあり、ベンチャーキャピタルでは償却となる場合も多くあります。またベンチャー企業については米国では近年IPOよりトレードセールが増加しており、日本でもトレードセールへの理解が広まっています。