PMIとは?M&Aを成功に近づけるPMIのポイントを解説!

「PMIって何?」
「PMIって聞いたことあるけど具体的に説明できない」

このようにPMIというワードを聞いたことがあるが、具体的に理解していない方は多いのではないでしょうか。

そこでこの記事では、PMIという用語の意味だけでなく、メリットやPMIの進め方ポイントについても説明します。

この記事を最後まで読んでPMIを網羅的に理解しましょう!

1.PMIとは?

PMIとはPost Merger Integration(ポスト・マージャー・インテグレーション)の略であり、M&Aを行ったあとに重要となる経営統合のプロセスのことです。

PMIはM&Aの成否に大きく影響する非常に大事なプロセスです。

しかし、現状日本ではPMIの認知度が低く重要性が認知されていません。

まずは、なぜ日本ではPMIの認知度が低いのか説明していきます。

(1)PMIの認知度が低い理由

日本ではPMIの重要性の認知度が低い現状です。

理由は、統合に関する合意などの他のプロセスに時間や労力を割いてしまい、経営統合(PMI)に力を入れず、おろそかになっているからです。

しかし、近年はM&Aの交渉だけでは無く、PMIによる統合のプロセスも重点的に考える企業も増えてきたため今後はPMIの認知度も高くなっていくことでしょう。

(2)PMIは専門業者に委託しよう

PMIは専門的で幅広い知識が必要です。

自社のみでPMIを行おうとすると、時間も労力も発生してしまいトータル的に見ると非効率でもあります。

そんなときはPMIを専門に取り扱っている業者に依頼するのが1つの方法です。

M&Aアドバイザリーなどの専門業者はPMIだけでなく、M&Aに関わる多くのステップに精通しているので、利用することでM&Aの成功確率を上げることができます。

PMIを行うときには、実際に専門業者に委託することも視野に入れて考えてみてくださいね。

2.PMIの3つの大切なポイント

経営統合を行う際に考えなければいけない要素は経営、業務、意識の3つに分けられます。

この3つの要素がPMIではとても大事なポイントであり、PMIの成功に大きく影響します。

経営統合における3つのポイントについて説明します。

  1. 経営に対しての視点
  2. 業務に対しての視点
  3. 意識に対しての視点

PMIの成功には1つでも欠けてしまってはM&Aは頓挫します。

M&Aの頓挫を避けるためにも順を追って経営統合について説明します。

(1)経営に対しての視点

経営に対しての視点はPMIを成功に近づける上でとても大切で、会社の理念や人事制度の改革、戦略、マネジメントなどを重点的に見ます。

M&Aを成功に導くためには、経営に関するPMIの策定をしっかりと行うことで強い組織になり、成功の確率も上がることになります。

(2)業務に対しての視点

部署に対しての統合あるいは廃止、新たなシステムの導入と改善が業務に対しての視点です。

業務に対する見直しをしっかりとすることで、大幅なコスト削減に繋がりPMIの成功には欠かせない視点となります。

(3)意識に対しての視点

意識統合の視点では、異なる文化や価値観、考え方の統一政策に力を入れています。

意識の統合に関しては経営の統合や業務の統合よりも多く時間がかかり、長期的なコミュニケーションの意識統合ができて初めて高いシナジー効果を得ることができます。

長期的なコミュニケーションの意識統合の例として、社内研修や社内のコミュニケーションツールの構築、会社案内のパンフレット作成などが挙げられます。

このように意識統合では時間がかかるものの、PMIを成功に導くためには欠かせない視点です。

3.PMIのメリット

最近、PMIの重要度が認識され始めていますが、どのようなメリットがあるのでしょうか?

PMIには次の3つのメリットがあります。

  1. 経営戦略やコミュニケーションの充実
  2. 余計な費用のコストカット
  3. 統合によるリスクの軽減

順に説明します。

(1)コミュニケーションの充実

PMIの1つ目のメリットは、従業員同士のコミュニケーションが充実するところです。

M&Aは相手の企業を買収することで売り手企業の様々な知識、多くの経験、技術を得られることができます。

しかし反対に、新しい企業文化によって買収先の社員の不満が少し募りやすいという側面を持っています。

(2)余計な費用のコストカット

PMIの2つ目のメリットは、余計な費用をコストカットできるところです。

理由は、組織体制の見直しや情報システムをPMIにより統合し、生産性が向上することで人件費をコストカットできるからです。

また、生産体制を見直すことで人件費や材料の調達費といったコストを大幅に削減できます。

このように余計に発生しているコストの削減や生産性などを向上させることで、従業員のモチベーションアップにも繋がりこともメリットの1つです。

(3)統合によるリスクが軽くなる

PMIのメリットの3つ目は、統合によるリスクが小さくなることです。

M&Aの中には、PMIがしっかりと行われず従業員のモチベーションが下がり、人材が流出してしまうものもあります。

しかし、PMIをすることで、統合前の阻害要因の検証調査を行い、統合後のリスク回避やリスクの分散、問題解決のアプローチが明確にし、統合後のリスクを小さくさせることができます。

このように阻害要因を事前調査しないと従業員の不満が溜まってしまうことにも繋がりるので、阻害要因をしっかりと調査し統合によるリスク回避・分散することができるのです。

4.PMIの失敗の原因とは

PMIにはさまざまなメリットがありますが、適切な判断ができずに行われると失敗してしまうこともあります。

実際にPMIが失敗する原因を見ていきましょう。

(1)組織の衰微化

PMIが失敗する原因に組織の衰微化、弱体化が挙げられます。

M&Aに伴う組織統合によって新しい企業文化が入り交じり、人間関係に溝ができてしまい、それによって協力体制の無い脆弱な組織になってしまうことがあります。

この状態が、長期間続くと強靭な組織の構築が難しくなり、社員の意識の低下を招き、想定していた結果を出せないことに繋がり組織の衰微化に繋がります。

(2)人の流出

PMIの失敗するもう1つの原因は人の流失があげられます。

実は、新しい風土が自分の働き方に合わないなどの理由で辞めていく人も多いので、M&Aでも人の流失は珍しくありません。

計画にない雇用や業務体制の変更で、従業員が不信感を抱いたりモチベーションが低下した結果、優秀な人材の流失にも繋がる可能性もあります。

これを防ぐために、PMIを行う際に両社の従業員が満足できるような人事制度を構築することが大切なのです。

5.PMIの進め方について

PMIの失敗する原因を見てきたところで、次はPMIの進め方を見ていきます。

  1. 人や企業文化の統一
  2. 業務内容の統一
  3. 内部システムによる統一

実際に詳しく見ていきましょう。

ステップ1.人や企業文化の統一

1つ目のステップは人と企業文化の統一を図ることです。

一緒に仕事をする人も変われば、職場での従業員同士の関係性も大きく変わり、結果的に人の流失を招いてしまうことがあります。

M&Aで一番懸念されるのは内部の対立や従業員がM&Aに対して強い不信感を持ってしまうことです。

大切なのは濃密なコミュニケーションをして、お互いを尊重し理解し合える関係を構築すること人や企業文化を統一する上でのポイントになります。

ステップ2.業務内容の統一

2つ目のステップは業務内容の統一です。

PMIの業務内容の統一をする際、買い手企業と売り手企業の経営に対しての戦略やマネジメントを統一させることがとても大切です。

戦略やマネジメントを統一させるためには、現場の状況を素早く理解することや従業員の働き方についての話し合いで業務統一化をする必要があります。

このように、業務にかかる全ての内容のすり合わせがPMIではとても大切なプロセスの1つです。

ステップ3.内部システムによる統一

3つ目のステップは、内部システムによる統一です。

PMIでは人事、経理、総務、給料日など多くのシステムを統一させることが大切です。

しかし、多くの内部システムを統一するために、管轄部署に多大な負担がかかってしまいます。

それによって、従業員の不満が爆発することも多くあるので、経営者の方は部署の人とコミュニケーションを図り、部署の人に対して的確な指示を出すことが大切です。

6.PMIを成功に導くための5つのポイント

上記ではPMIの進め方について詳しく説明していきました。

次に見ていくのはPMIを成功に導くためのポイントを説明していきます。

PMIを成功に導くポイントは以下の4つです。

  1. チームを作る
  2. 情報発信
  3. KPIを設定
  4. 統合プロセスの共有

順に説明します。

ポイント1.チームを作る

PMIを上手に促進する働きとしてチームを作ることが、PMIを成功に導くもう1つのポイントになります。

必要な人材を確保するためにプロジェクト・マネジメント・オフィス(PMO)が中心となり意識決定や情報システムの構築などを行います。

PMOとは、会社の複数のプロジェクトの全体を監視サポートしマネジメント業務を遂行するチームのことです。

チームを作ることにより、悩みなどが生じた時に直に相談できることやM&Aを行う上で早く行動できたりとするなどの利点があります。

ポイント2.正確に情報を伝える

企業の統合をする際は、従業員や株主に正確な情報を伝えなければいけません。

不確かな情報を周りの人に流してしまうと、従業員や株主の人から不信感を抱かれてしまいます。

日頃から従業員などのコミュニケーションを大切にしてM&Aに対して前向きに話し合える関係を築くことが大切です。

ポイント3.KPIを設定する

PMIを達成するためには、KPIを設定することが大切です。

そもそもKPIとは、目標を達成する上で達成の度合いを計測、監視するための指標のことであり、目標を達成するためにどのくらい足りないかを数値化し可視化させることができます。

例えば、KPIには利益率や問い合わせ件数などがあります。

PMIを成功に近づけるためには、KPIを設定しましょう。

ポイント4.統合のプロセスの共有

PMIを成功に近づけるためには従業員に対して統合のプロセスを共有できるかどうかが大切です。

理由は、従業員と経営者の間に情報の溝が生まれてしまうと、従業員の不満が募り結果的にPMIが失敗に終わってしまうことも多いからです。

M&Aを失敗に終わらせないためにも、従業員同士で統合のプロセスを共有できる時間を設けることがPMIでは重要です。

7.ユニヴィスグループのPMI業務実例

PMIについて詳しく説明してきましたが、ここで弊社ユニヴィスグループのPMIの実例を紹介します。

以下の買い手、売り手によるM&AにおいてPMIを実施しました。

  • 買い手:国内上場企業及びPEファンド
  • 売り手:アプリ開発業

国内上場企業及びPEファンドを共同でアプリ開発業を営む会社の買収を実施する際に、スキームの策定支援、交渉サポート、デューデリジェンス、企業価値算定及び買収後のPMIまでワンストップで支援を行いました。

PMIでは、対象企業の管理部長に就任し、統合計画を策定の上、上場企業に合わせた財務報告体制の整備、事業計画の策定、予算策定・予実管理、銀行交渉などを実施しました。

その後、対象企業での新たな管理部長に体制を引継いた上で、円滑の事業運営ができるようにサポートを行いました。

8. まとめ

いかがでしたか?

PMIを成功に近づけるコツや、PMIのメリットについてご紹介してきました。

PMIを適切に行うことで、M&Aの成功確率を上げることができます。

自社のみでPMIを行うと、とても難易度も上がるので、専門の委託業者に依頼することをおすすめします。

PMIを通してM&Aが上手に行くことを願います。

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